第2弾 PLEASE PLEASE ME / ASK ME WHY
PLEASE PLEASE ME
Lead Vocal:
John・ Paul
Chorus:
George
使用楽器:
John:
ギブソンJ-160E、ホーナー・マリンバンド
Paul:
ヘフナ−500/1
George:
グレッチ・デュオジェット
Ringo:
プレミア・ドラムセット

アナログ盤音源に関して、日本でリリースされたものはモノラル、ステレオ、ステレオ→モノラルの3種類あり、ステレオ→モノラル・ヴァージョンはジョンが「I know you never even try girl」の歌詞を間違えている。
モノラル
シングル   OR-1024, AR-1024
LP OR-7041, OR-8026
OP-7548, AP-8675
ステレオ
シングル   EAR-20222
EAS-17312 [Singles Collection]
EP OP-4016, AP-4016,EAS-30001
AP-4568
LP EAS-80550, EAS-70130
AP-80034, EAS-80565
EAP-9032B, EAS-77003-4, EAS-50021-2,
EAS-50031-44[THE Beatles Collection]
EAS-66010-23[THE Beatles Collection]
EAS-77011[THE BEATLES BOX]
ステレオ→モノラル
EP EAS-30013[THE Beatles E.P.s Collection]
LP AR-8026, EAS-70100

日本では、なんと1年以上おくれて1964年3月5日に第2弾シングルとして発売される。
日本での第1弾シングルは2月5日発売の「I WANT TO HOLD YOUR HAND」。
残念ながら全英および全米のランキングでナンバー1になれなかった為、「The Beatles 1」のアルバムには入っていないがビートルズの歴史からみると最も重要な何曲かに入る曲である。

1964年3月5日発売


◆1962年9月11日にEMIの第2スタジオで「LOVE ME DO」、「P.S. I LOVE YOU」の録音と同じ時、「PLEASE PLEASE ME」もロイ・オービソン風のスローなヴァージョンが録音されたのだが、その時はテンポを速めなければ使いものにならないが曲は捨てるにはおしいと言う結論で、保留になった。
残念ながら、EMIがテープを保存することにしたのが1963年からだったので、この時のテープは残っていない。(アンソロジーのバージョンとは別)。
改めて11月26日ジョージ・マーティンの意見にしたがってテンポを速め、ハーモニーを加えたアレンジに直されたものが録音された。午後7時から10時までのセッションで「PLEASE PLEASE ME」を仕上げる予定だったが、午後6時にアビー・ロードに到着したビートルズはリハーサルを少しして、予定より15分はやい9時45分に録音終了。ジョン・レノンがヴォーカルとギターとハーモニカを同時にレコーディングするのが困難であるということで、最初にハーモニカぬきで録音した後、テープ・トゥ・テープでハーモニカのオーバー・ダブをした。ハーモニカのダビング用テイクも含め18テイクが録音された。



◆イギリスでは「LOVE ME DO」につづく第2弾シングルとして1963年1月11日に発売された。
アメリカでは1963年2月25日に(Vee Jay VJ-498)シングル発売。



◆タイトルの“PLEASE PLEASE ME”であるが一回目のPleaseと2回目のPleaseの意味が違っているのである。「お願い、僕をよろこばせて」「お願い、僕を満足させて」のような意味なのである。ジョンの言葉あそびの原点である。



◆ヴォーカルに関して「I Want To Hold Your Hand」と同様に主旋律が入れ替わるため、ジョンとポールの上下がクロスする面白い構成になっている。1度や2度聴いたくらいではとても聞き取れないので、このCDのヴォーカル・パートとコーラス・パートをよく聴いて覚えて欲しい。


◆たぶんジョンが作曲した時のメロディを優先してハーモニーをつけた為このようなハーモニーになったものだと思われる。もしかすると、ジョンの目立ちたがりの精神で自分が作った曲のおいしい部分は自分が歌うと決めていたのかもしれないが、エンディングの部分でもそれまでの流れからいって普通ならポールが歌うべきファルセットの部分もジョンに入れ替わるのである。



◆サウンドに関しては、サイド・ギターのコードを弾きながら、メロディと同じフレーズを弾くのである。慣れればそれほど難しくはないのだが、何度もでてくるので歌いながら意識をしないで弾けるようになるまで、練習が必要。


◆ハーモニカのフレーズのバックでジョージがオクターブ奏法で同じメロディを弾いている。このオクターブ奏法のメロディだがサビの後の一ヶ所だけハーモニカのメロディと異なったフレーズを弾いていて、間違いのように聴こえるのだが、どのライブでも同じように弾いているので、ジョージなりのアレンジである。
無論、このCDでも忠実にコピーしている。

録 音 秘 話



ASK ME WHY
Lead Vocal:
John
Chorus:
Paul・George
使用楽器:
John:
ギブソンJ-160E、
リッケンバッカ−325MG
Paul:
ヘフナ−500/1
George:
グレッチ・デュオジェット
Ringo:
プレミア・ドラムセット

アナログ盤音源に関して、日本でリリースされたものはモノラル、ステレオの2種類あり
モノラル
シングル   OR-1024, AR-1024
EAR-20222
EP EAS-30016[THE Beatles E.P.s Collection]
LP OR-7103, OR-8028, AR-8028, EAS-70102
EAS-80550, EAS-70130
ステレオ
シングル EAS-17312 [Singles Collection]
EP AP-4571
LP OP-7548, AP-8675
EAS-80034, EAS-80565,
EAS-50031-44,EAS-66010-23[THE Beatles Collection]

日本では、なんと1年以上おくれて1964年3月5日に第2弾シングルとして発売される。
日本での第1弾シングルは2月5日発売の「I WANT TO HOLD YOUR HAND」。
残念ながら全英および全米のランキングでナンバー1になれなかった為、「The Beatles 1」のアルバムには入っていないがビートルズの歴史からみると最も重要な何曲かに入る曲である。

1964年3月5日発売


◆EMIの資料によると、1962年6月6日に一度オーディションの為、EMIの第2スタジオで「Love Me Do」、「P.S.I Love You」、「Besame Mucho」、「Ask Me Why」の4曲が録音された。サンプルのラッカー盤のカッティングまではおこなわれた。その中で、「Love Me Do」がデビュー曲に決まった。



◆「Ask Me Why」はこのオーディションの為のレコーディング用に急きょ書き上げたものであるが 、ニューヨーク・フィルのレナード・バーンスタインが絶賛したという、名曲である。
改めて11月26日にリメイクされ6テイクがレコーディングされた。そのうちのベストテイクが第2弾シングル「Please Please Me」のB面として収録された。



◆11月26日は「Please Please Me」の録音終了後、少しだけ休憩をとった後「Ask Me Why」のレコーディングに入った。この2曲の他にもう1曲「Tip Of My Tongue」が録音されたが、ジョージ・マーティンがアレンジを気に入らなかったため、しばらく保留することになったが、ビートルズがこの曲を再びとりあげることはなかった。約半年後にエプスタインがマネージメントした最初のソロ・シンガーで、ビートルズもその才能を認めていたリヴァプール出身のトミー・クイックリーがレコーディングをして、1963年7月30日にリリースしている。



◆6月6日に一度レコーディングされた後、11月26日のレコーディングまで時間があり、6月11日のBBCラジオなどでも演奏するなど曲に慣れていたおかげで、6テイクで終了している。



◆イントロのギターのフレーズ一発で印象が決まってしまう曲である。
なおかつ、歌いだしも“I LOVE YOU”の頭から3声のハーモニーからスタートする。
デビュー直後のビ−トルズサウンドを強く印象づけた。
なにしろ、日本ではこの曲がシングルリリースされた時点では、まだ「I WANT TO HOLD YOUR HAND」と「PLEASE PLEASE ME」の2枚のシングルしか出ていなかったため、それぞれのB面「ASK ME WHY」 ,「THIS BOY」も含めたこの4曲をビートルズファンはそれこそ、すりきれるほど聞きこんでいる。それゆえ、かなり似せたサウンド作りをしていかないと、どこか印象が違うという結果になってしまう。シンプルな曲ほど雰囲気作りが大切である。



◆テンポは相当揺れている。イントロが終わって歌に入るとかなり遅くなるのだが、あとは唄のニュアンスに合わせて演奏して欲しい。



◆ギターはジョンのギブソンJ-160Eがステレオの右チャンネル、リッケンバッカ−325MGが左チャンネルでコードを弾き、ジョージのグレッチ・デュオジェットが左のチャンネルでリードを弾いている。



◆リード・ギターのフレーズをコピーするのは勿論だがピッキングの強さもコピーしてメリハリをつけたい。ヴォーカルはリードがジョン、コーラスをポールとジョージがとっている。コーラス・パートでジョンの「Ask me why ,I'll say I love you...」のリード・ヴォーカルのバック「Woo」のハーモニーが毎回ポールとジョージのふたりが微妙に違ううごきをしている。面白い効果をあげているのだが、演奏しながら歌っている為に正確に毎回同じようにできなかったのか、意識したものかは不明であるしかし、このCDではあえてレコーディングそのままに再現している。ライブでの演奏を聞くと全コーラス同じように割合シンプルなハーモニーで歌っている。

録 音 秘 話

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